それは、キセキの世代が高校二年生のときのWC準決勝だった。
試合終了を告げるブザーが鳴りひびいたそのとき、誰もが言葉を失った。
101対100.
スコアボードに映し出されるその数字は、嘘でもなんでもなく。
一点差で秀徳が、洛山に勝ったことを意味していた。
洛山の選手は大きく目を見開く。
それは赤司もだった。
観客席にいた人たちも目を見開いた。
誰もが思い出す、去年のWC.
まったく同じカード、勝者は洛山。
「か・・・った?」
観客席の金髪の青年・・・宮地は目をこすって、スコアボードとコートの中にいる
選手を見た。
宮地と一緒にいた木村も大坪も同様である。
「・・・負けたよ。」
赤司はつぶやいた。
その言葉で立ち尽くしていた秀徳と洛山の選手は我に返る。
「・・・俺も、お前に敗北を教えてやれたな。」
「あぁ。そのとおりだよ。真太郎」
ふっと力の抜けた二人が握手を交わす。
その光景を見た秀徳の選手は歓喜に沸いた。
ただ一人を除いて。
「・・・高尾?」
我には返っていたが、いまだ信じられない、といった表情でキセキ2人を見ていた。
「勝った・・・?」
誰かに問いかけるようにつぶやいた。
「オレ・・・今度こそ、負けなかった・・・?」
「・・・あぁ。」
「赤司に、洛山に。・・・勝った?」
何度も確認するようにといかけてくる相棒に緑間は肩をつかんでしっかりとうなずいた。
それをみた高尾は釣り目がちな目を潤ませる。
「高尾、くん」
同じように泣きそうな赤司が高尾に声をかけた。
「赤司・・・」
「負けたよ、君が率いる、秀徳に僕たちは負けた。」
「・・・っ!」
言葉を区切るようにして話した赤司。
それを聞いた高尾はとうとう涙をこぼし、ユニフォームを握り締めた。
ぎゅっとつかんだ手のひらの中の「四番」
二年生ながら、部を引っ張ってきた証だ。
「・・・勝った。勝ったアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!」
高尾があふれる喜びを声に出すと、選手は拳を上げ同じように叫ぶ。
一度負け、もう絶対にあんな思いはしない。
エースを負けさせない。
先輩から託されたこのチームで負けない。
あの日を涙を忘れない。
絶対に負けない。
空に掲げた拳は、こつんと重なり喜びに笑みがこぼれた
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もうちょっと練ったら支部に乗せたいねっ!!!!!←
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